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【速報】チーム・トタルエネルジー(Team TotalEnergies )、2022年のメンバーが確定

フランスのプロチーム、チーム・トタルエネルジーの2022年のメンバーが確定しました。

 

ニキ・テルプストラの契約延長と、ユライ・サガン(ペテルの兄)の新加入で選手の獲得を終了するとのことです。

7人脱退、6人加入で、合計26人になりました。

 

主な目玉は、ボーラ・ハンスグローエからペテル・サガン「チーム・サガンごと加入することですが、下部組織であるU23チームのヴァンデUからも2人の若手が新加入します。

 

来シーズンは、

  1. ペテル・サガンアントニー・テュルジスでクラシック狙い
  2. ニッコロ・ボニファツィオでスプリント狙い
  3. ピエール・ラトゥールでステージレースの総合狙い

が主な目標になるそうです。

 

詳しい内容は近いうちに書きますが、ひとまず一覧表を載せておきます。

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ライスケーキの作り方 その1

最近のプロのロードレース界で広まってきている補給食に、「ライスケーキ」というものがあります。

「Ricecake? 餅のこと?」と思ったかもしれませんが、そうではありません(運動の最中に餅なんかを食べていたら、のどに詰まらしてしまいそうですよね)。

ではライスケーキとは一体何かというと、「甘いおにぎり」のようなものです。

 

このライスケーキですが、自宅で作れます。

プロのチームもレシピを公開しています。

 

たとえばチームUAEエミレーツ(Team UAE Emirates )は超簡単。

「お米1キロを水3リットルで炊き、アプリコット500gを刻んで混ぜて冷蔵庫で冷やしたもの。」だそうです。

簡単すぎて拍子抜けしてしまいますね。笑

 

もう少し手の込んだ物を作りたい方のために、私Jackieがよく使うレシピをこれから紹介します。

(いくつかのレシピを参考にアレンジしたものです)

 

材料(1合分)

・米 150g

・水 300cc

クリームチーズ 100g

・ココナッツオイル 大さじ 1

・グラニュー糖 大さじ 1

・バニラオイル 適量

・シナモンパウダー 適量

オートミール 適量(入れなくてもよい)

 

 

では、作り方を紹介します。

 

1 ご飯を炊く

まず炊飯器か鍋の中に水、お米、砂糖、バニラオイル、シナモンパウダーを入れる。

オートミールを加えたい場合は一緒に入れる。

ご飯を炊き、炊き上がったら蒸らす。

※少し柔らかめぐらいが丁度よいと思います

 

2 材料を混ぜる

ボールに炊いたご飯を移し、クリームチーズとココナッツオイルを入れて混ぜる。

※どちらも固形の材料ですが、ご飯の余熱で柔らかく溶けます。

※冷やすと固くなるので、多少ゆるいぐらいで全然問題ありません。

 

3 ご飯を型に入れる

型(平たいトレイなどがよい)の上にラップを敷き、その上からご飯を板状に敷き詰める。

四角い板状になったら、熱いうちにラップで隙間なく包む。

※空気が入らないようにするイメージで

 

4 冷蔵庫に一晩入れる

粗熱が取れたら、容器ごと冷蔵庫に一晩入れておく。

 

5 完成

できたものを補給食のサイズに切り分ける。

切り分けたものをアルミホイルで包んで完成!

 

切り分ける前のライスケーキはこんな感じです。

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切り分ける前のライスケーキ

 

クリームチーズのおかげでコクがありましたが、甘さ控えめのシンプルな味だったので、しつこさを感じずに食べられました。

お米を使っているので、腹持ちもよかったです。

サイクリングのお供に是非作ってみてください。

クリームチーズがゆるくならないように、暑い時期はしっかり保冷しましょう


ライスケーキのレシピは色々あって、当然チームによって全然違います。

また別なレシピも紹介していきたいと思っているので、お楽しみに〜!

【コース紹介】ツール・ド・フランス2022 その4(第16〜21ステージ)

ツール・ド・フランス2022のコース紹介第4弾、いよいよ最後の第3週です。

第1弾ではコース全体の概要と、デンマークでの開幕3ステージ

第2弾では第1週の残り六日間(第4~9ステージ)

第3弾ではアルプスと中央山塊の第2週(第10~15ステージ)

を紹介してきました。

 

 

第16ステージ(カルカソンヌ>フォワ, 179 km)

日付:7月19日(火)

スタート:カルカソンヌ(Carcassonne )

フィニッシュ:フォワ(Foix )

区分:丘陵

距離:179km

 

 

アルプスの一週間後はピレネーで。

3週目の初日は、カルカソンヌをスタートする丘陵ステージです。

噂されていた超級山岳プラトー・ド・ベイユはコースに含まれておらず、ステージ後半に二つの山越えをした後、フォワまで下ってフィニッシュします。

 

この日挑むのはポール・ド・レルス(Port de Lers )ミュール・ド・ぺゲール(Mur de Péguère )

前者ですら全長11.4km、平均勾配7%の登りで、かなりの坂ですが、後者はさらに厳しいです。

「ぺゲールの壁」の名の通り長さ9.3km、平均7.9%の登りの後半は勾配10%越えの区間が続き、最大で18%に達します。

ステージ優勝を狙う選手は、これら2つの刺激的な上り坂を手堅くこなす必要があります。

「壁」を越えるとフィニッシュのフォワへの道は20km以上の下りですが、下りの能力で差が付くような難しいものではありません。

 

 

ミュール・ド・ぺゲールは、2012年に初めて採用されて以降、2017年、19年にもコースに組み込まれ、今回で4回目です。

今回と同じようにフォワの街がフィニッシュだったのは、2017年の革命記念日、ワレン・バルギルがコンタドール、キンタナ、ランダを降して優勝したステージです。

ただその時は、ポール・ド・レルスはコースに含まれていませんでした。

 

一方2012年と2019年は、「壁」の前にポール・ド・レルスも走りましたが、フィニッシュは今回とは違っていました。

2012年のフィニッシュは同じフォワの街ですが、ミュール・ド・ぺゲールを下り切って、10kmほど平坦基調の道を走った後でした。

2019年はフォワの背後の山、プラ・ダルビス(Plat d’Albis )の頂上フィニッシュでした。

 

ピレネー初日の丘陵ステージですが、翌日から山頂フィニッシュ2連戦が控えているので、総合勢が積極的に動きにくい日です。

あるいは、逃げ切りが濃厚なステージとも言えます。

上に挙げた過去3回はコースが微妙に異なるとはいえいずれも逃げ集団からステージ優勝が生まれているので、今回も期待が高まります。

 

 

第17ステージ(サン=ゴダンス>ペイラギュード, 130 km)

日付:7月20日(水)

スタート:サン=ゴダンス(Saint-Gaudens )

フィニッシュ:ペイラギュード(Peyragudes )

区分:山岳・山頂フィニッシュ

距離:130km

 

 

ピレネー山脈での山頂フィニッシュ2連戦、第1ラウンドです。

3つの峠を越えて、ペイラギュードの飛行場にフィニッシュする130kmのステージです。

 

ピレネーの麓の町サン=ゴダンスをスタートし、コースのはじめ50kmほどは平坦です。

コース中盤にまず登場するのが長さ12km、平均6.5%アスパン峠(Col d'Aspin )

次いで8.2 km、5.1%ウルケット・ダンシザン(Hourquette d'Ancizan )をこなすと、レースは終盤に入ります。

 

 

サン=ラリ=スラン(Saint-Lary-Soulan )に到着した選手たちは、標高1580mの山を二つ、連続で登ります。

一つ目はヴァル・ルロン・アゼ峠(Col de Val Louron-Azet )

峠の西側、サン=ラリ=スランからの全長10.7km、平均勾配6.8%の登りは、東側のジェノス(Génos )からのルートと比べると勾配が少々緩いですが、それでも上り始めの2kmを除くと6%以上の勾配が続きます。

 

この日を締め括る難関は、ペイラギュード(Peyragudes )

ジェームズ・ボンドの映画で有名な山頂の飛行場まで、距離8km、平均勾配7.8%の坂道を駆け上がります。

過去3回とは逆となる西側からの登りで、それゆえ今までとは違ってペイルスールド峠(Peyresourde )を従えていません

しかし、ラ・サピニエール(La Sapinière )から先の超劇坂は2017年と同じで、わずか2.4km区間の平均勾配は8.4%。残り400mを切ったところで最大勾配は16%にも達します。

 

フィニッシュまで続く滑走路の直線的な急勾配区間で5年前、まさかの逆転劇が起こりました。

ファビオ・アルやロマン・バルデのアタックにマイヨ・ジョーヌクリス・フルームが反応できず失速。

バルデがステージ優勝しアルも2秒遅れの3位に入った一方で、フルームは22秒遅れた結果、わずか6秒差でアルはフルームから黄色いジャージを奪いました。

 

今大会三つ目の「飛行場フィニッシュ」で、再び波乱が起こるでしょうか。

短い距離にピレネーの有名な登りが詰め込まれた贅沢なステージです。

 

 

第18ステージ(ルルド>オタカン, 143 km)

日付:7月21日(木)

スタート:ルルド(Lourdes )

フィニッシュ:オタカン(Hautacam )

区分:山岳・山頂フィニッシュ

距離:143km

 

 

ピレネー山頂フィニッシュ2連戦の第2ラウンドにして、今大会の山岳最終決戦

ルルドからスタートするこの日もまた、その名の通り「重たい」コースです。

※lourd(es) はフランス語で「重い」という意味

 

143kmのコースに登場する山岳は3つ。

しかし、これらはいずれも登坂距離10km超え、平均勾配7%超え大変厳しい坂です。

最後の山岳バトルにふさわしい難関が、疲労のたまった選手たちに襲い掛かります。

 

 

三つの山の先陣を切るのがオービスク峠(Col d'Aubisque )

標高1709mを誇るピレネーの名物峠に今回はラランス(Laruns )から挑みます。

西側からの登坂は最も長く急なルートで、16.4kmもの距離をひたすら上り続けなければいけません。

平均勾配は7.1%ですが、特に中盤以降は常に勾配が8%を超え、休めるところのない登りが選手たちを苦しめます。

 

オービスク山頂からの長い下りの次は、ツール・ド・フランス初登場の峠です。

その名はスパンデル峠(Col de Spandelles )

標高1378m、全長10.3 km、平均勾配8.3%の上りです。

区間赤色か黒色に色分けされている通り、麓のフェリエ―ル(Ferrières )から頂上まで、常に勾配が6%を超えています。

オービスク峠と同様に足を緩められない長い上りがお披露目です。

 

そして今大会の山岳の大トリを務めるのが標高1520mのオタカン(Hautacam )

長さ13.6 km、平均7.8%の登りは山岳決戦を締めくくるのに十分な難易度です。

この山も前二つと同じで、勾配が緩くなることはありません

オタカムの上りが前回ツール・ド・フランスに登場したのは2014年。

その時はマイヨ・ジョーヌを着るヴィンチェンツォ・ニバリが圧倒的な力でライバルを置き去りにし、ステージ4勝目を挙げました。

 

先に書いたようにこの日の三つの登りはどれも長く、厳しい上りです。

シンプルに上り続けるだけなので、選手たちの純粋な登坂力ですべてが決まるでしょう。

最後の山岳ステージなので、総合上位に食い込みたいクライマーは積極的にアタックを仕掛けていかなければいけません。

総合優勝を狙う選手たちにとって失速は許されない大事な一日ですが、ここを乗り越えたからといってパリまで安泰というわけではなく…2日後が勝負の日です。

 

 

第19ステージ(カステルノー=マニョアク>カオール, 189 km)

日付:7月22日(金)

スタート:カステルノー=マニョアク(Castelnau-Magnoac )

フィニッシュ:カオール(Cahors )

区分:平坦

距離:189km

 

 

山岳ステージが終わり、総合系の選手にとっては移動ステージ。

それに対してスプリンターにとっては待ちに待ったスプリントのチャンスです。

 

過去2年間のツール・ド・フランスの第19ステージでは、山岳ステージと個人タイムトライアルの間の移動ステージとして、スプリンター向けのコースが設定されてきましたが、今回も同様のコンセプトのようです。

 

過去2年と同様に強力な大逃げが成功するのか、それともスプリンターが意地で大集団スプリントに持ち込むのか。

逃げ屋とスプリンターチームの間の熾烈な追走劇が展開されるでしょう。

 

 

第20ステージ(ラカペル=マリヴァル>ロカマドゥール, 40 km)

日付:7月23日(土)

スタート:ラカペル=マリヴァル(Lacapelle Marival )

フィニッシュ:ロカマドゥール(Rocamadour )

区分:個人TT

距離:40km

 

 

マイヨ・ジョーヌ争いの最終決戦であり、クロノマンにとって2度目のチャンス。

最終日前日の個人タイムトライアルがここ2年続いていますが、今回のコースは過去2年よりも長い40kmです。

 

全体的に平坦ですが、コース終盤に2つの上り坂があります。

マジェの丘(Côte de Magès )は全長1.6 km、平均4.7%。

ロスピタレの丘(Côte de l'Hospitalet )は長さ1.5km、平均勾配7%。

どちらも短いですが、それまで快調に走ってきた選手でも、上りでリズムを崩して失速する危険があるので要注意です。

 

 

40kmの孤独な闘いのあとで黄色いジャージを着ている選手が今大会の総合優勝者です。

2年前のサスペンスが再現されたら面白いのに…

 

 

第21ステージ(パリ ラ・デファンス・アレーナ>パリ シャンゼリゼ, 112 km)

日付:7月24日(日)

スタート:パリ ラ・デファンス・アレーナ(Paris la Défense Arena )

フィニッシュ:パリ シャンゼリゼ(Paris Champs-Élysées )

区分:平坦

距離:112km

 

 

例年より一日長い24日間に及ぶレースは、例年と同じパリのシャンゼリゼ通りでフィニッシュ。

1975年以来毎年ツール・ド・フランスの閉幕を迎えてきたシャンゼリゼ通りでは、今年もスプリンターによる最後の勝負が見られるでしょう。

さらに2022年は、男子のフィニッシュに先立って、第一回ツール・ド・フランス・ファム(女子ツール)もスタートします。

最後にパリの表彰台に登るのは誰なのか、すべては9ヶ月後に決まります。

 

 

ここまで全4回に分けてツール・ド・フランス2022のコースを紹介してきました。

コースの詳細も出場チーム、選手も明らかになってはいませんが、早くも来夏が楽しみです。

【コース紹介】ツール・ド・フランス2022 その3(第10〜15ステージ)

ツール・ド・フランス2022のコース紹介、第3回です。

前回までで一週目のコースを紹介しました。

 

今回は第2週のコースを見ていきたいと思います。

大会も後半に向けて厳しくなっていきます。

※第一回(コース概要と第1~3ステージ)はこちら

※※第二回(第4~9ステージ)はこちら

 

第10ステージ(モルジヌ・レ・ポルト・デュ・ソレイユ>ムジェーヴ, 148 km)

日付:7月12日(火)

スタート:モルジヌ・レ・ポルト・デュ・ソレイユ(Morzine les Portes du Soleil )

フィニッシュ:ムジェーヴ(Megève )

区分:丘陵

距離:148km

 

 

ツール・ド・フランス2022の第2週は、アルプス3連戦で幕を開けます。

初日の第10ステージ、休養日明けの選手たちを迎えるのは、モルジヌとムジェーヴ、2つのスキーリゾートを結ぶ「丘陵」ステージです。

オート=サヴォワ県の息をのむような絶景が楽しめるこの日のコースは、続く2日間と比べると少し見劣りがしますが、選手たちの足を試すには十分な難易度です。

 

ムジェーヴはクリス・フルームが力の差を見せつけた2016年の山岳タイムトライアルのフィニッシュでしたが、今回の登りは通る経路が少し異なるうえに、より標高の高いムジェーヴの飛行場(Altiport de Megève )まで上り続けなければいけません。

 

ムジェーヴの飛行場は、2020年のクリテリウム・デュ・ドーフィネの第4、5ステージと同じフィニッシュで、レナード・ケムナ(ドイツ)とセップ・クス(アメリカ)がそれぞれ優勝しました。

登りの「頂上」は長さ19.2km、平均勾配4.1%を登った標高1382mのところに設定されていますが、そこから標高1460mの飛行場のフィニッシュまでさらに上り坂が続きます。

 

 

第11ステージ(アルベールヴィル>コル・デュ・グラノン, 149 km)

日付:7月13日(水)

スタート:アルベールヴィル(Albertville )

フィニッシュ:コル・デュ・グラノン(Col du Granon )

区分:山岳・山頂フィニッシュ

距離:149km

 

 

いよいよ2日連続のアルプス山頂フィニッシュ。

アルベールヴィルをスタートする第11ステージは、マイヨ・ジョーヌを手に入れる上で避けては通れない重要なステージです。

何しろ150kmに満たない短いコースに、いくつもの厳しい登りが待ち構えています。

 

まずステージ前半に登場するモンヴェルニエの九十九折(Lacets de Montvernier )は長さこそ3.4kmと短いものの、平均勾配が8.2%もある登りです。

しかし、これはまだまだ序ノ口。この後が本番です。

 

 

ステージの後半、真っ先に登場するのはル・テレグラフ峠(Col du Télégraphe )

麓のサン・ミッシェル・ドゥ・モリエンヌ(Saint-Michel-de-Maurienne )から11.9 kmかけて標高1566mまで登り、平均勾配は7.1%です。

さらにそこから息つく暇もなく、ル・ガリビエ峠(Col du Galibier )が襲いかかってきます。

「アルプスの巨人」の異名を持つこの山は、登坂距離17.7km、平均勾配6.9%

山頂の標高2642m今大会の最高地点であり、ここを先頭で通過した選手には、アンリ・デグランジュ記念賞(Souvenir Henri Desgrange )が贈られます。

 

ガリビエを越えた選手は30kmほどの長い下りをこなし、スキー場で有名なセール・シュヴァリエを過ぎて最後の山に挑みます。

 

このステージのトリを飾る山はル・グラノン峠(Col du Granon )

最後の最後に登坂距離11.3km、平均勾配9.2%の過酷な山道が選手の前に立ちはだかります。

山頂の標高は2413mで、これは2011年のガリビエ山頂フィニッシュに次いで史上2番目に標高の高いフィニッシュです。

 

ル・グラノン峠は過去一度だけツール・ド・フランスで採用されたことがありますが、それが1986年の第17ステージ。

グレッグ・レモンが「穴熊ベルナール・イノーを逆転して初めてマイヨ・ジョーヌを着用した日です。

レモンはそのままパリまで総合首位の座を守り切り、アメリカ人として史上初のツール・ド・フランス王者に輝きました。

 

今回も伝説のステージになるのでしょうか。

マイヨ・ジョーヌ争奪戦が熱を帯びてきますが、総合優勝を狙う上では決してミスの許されない一日です。

 

 

第12ステージ(ブリアンソン>アルプ・デュエズ, 166 km)

日付:7月14日(木)

スタート:ブリアンソン(Briançon )

フィニッシュ:アルプ・デュエズ(Alpe d’Huez )

区分:山岳・山頂フィニッシュ

距離:166km

 

 

7月14日革命記念日

フランス革命の発端となったバスティーユ牢獄襲撃が起こった日です。

ブリアンソンからアルプ・デュエズまでの166kmのコースは、1986年の第18ステージをほぼ再現しています。

つまり、前日のル・グラノン峠の山頂フィニッシュとこの日のコースは2日連続で、伝説のレースをオマージュしているのです。

 

1986年7月21日のレースでは、前日総合首位から陥落したベルナール・イノーが、チームメイトでマイヨ・ジョーヌを着るグレッグ・レモンとともにアタックしました。

アルプスの山道を一緒に走り続けた二人は、ラルプ・デュエズの山頂で手を取り合ってフィニッシュ。

レモンが初めてのツール制覇を確実にした一方で、イノーにとっては、キャリアで最後から2番目のツール・ド・フランス区間勝利になりました(その3日後、第20ステージの個人TTでの勝利が最後の勝利です)。

 

 

ブリアンソンをスタートしたプロトンはまず、2日連続の登場となるル・ガリビエ峠に挑みます。

ただし、前日と真逆のルートで。

平均勾配5.1%と「比較的緩やかな」登りですが長さが23kmもあり、流石は「アルプスの巨人」です。

山頂からは前日登ってきた道を麓まで一気に下ります。

 

サン・ジャン・ド・モリエンヌまで下ると、次に待ち構えているのは、ラ・クロワ・ド・フェール峠(Col de la Croix de Fer )

その名の通り「鉄の十字架」があるこの峠の山頂の標高は2067mです。

今回使用する登りは最も難しいルートで、登坂距離29km。平均勾配は5.2%に達します。

 

ラ・クロワ・ド・フェール峠を下りきったアルモン(Allemont /Allemond )からブール・ドワザン(Bourg d’Oisans )までの約10kmの平坦路を経て、選手が向かうのはこの日最後の難関です。

 

アルプ・デュエズ(Alpe d’Huez )

ツール・ド・フランス4年ぶりにこの伝説の峠道に帰ってきました。

標高1850mの頂上に至る長さ13.8km、平均勾配8.1%の登りには、全部で21のヘアピンカーブがあり、歴代の優勝者の名前が刻まれています。

 

アルプ・デュエズにまつわる迷信が二つあります。

「ラルプでマイヨ・ジョーヌを着た選手がツール・ド・フランスで優勝する」

「ラルプを制したものはパリでマイヨ・ジョーヌを着られない」

アルプ・デュエズの頂上で総合首位にいたのに最終的に陥落した例は、1978年のヨープ・ズートメルク、1987年のペドロ・デルガド、1989年のローラン・フィニョン、1990年のロナン・パンセック、2011年のアンディ・シュレックがいます。

逆にラルプ・デュエズで優勝し、その年の総合優勝も勝ち取ったのは、1952年のファウスト・コッピ、2008年のカルロス・サストレ、2018年のゲラント・トーマスのわずか3人だけです。

 

その2018年、既にマイヨ・ジョーヌを着ていたトーマスがラルプの山頂で勝利しました。

マイヨ・ジョーヌがラルプを制するのは前代未聞の快挙。

上記のジンクスのどちらが勝つのか私Jackieは不安でしたが、トーマスは黄色いジャージをパリまで守り抜き、見事初優勝を達成しました。

実現したのが後者で本当によかったです。

 

フランスにとって特別な一日に設定されたピュアクライマーのためのステージ

フランスの山男が輝くことはできるのでしょうか?

 

 

第13ステージ(ブール・ドワザン>サン=テティエンヌ, 193 km)

日付:7月15日(金)

スタート:ブール・ドワザン(Bourg d'Oisans )

フィニッシュ:サン=テティエンヌ(Saint- Étienne )

区分:平坦

距離:193km

 

 

第13ステージは難易度が低めのコースが設定され、いわゆる「移動ステージ」となる見込みです。

アルプスでの過酷な山岳バトルを終え、選手たちはフランス中部ロワール県の街サン=テティエンヌに向かいます。

 

この街には、ASサンテティエンヌという強豪サッカーチームの本拠地があります。

そのチームカラーは緑色で、愛称が "Les Verts" (レ・ヴェール)

緑色が大好きなこの街で争われるのは、もちろんポイント賞のマイヨ・ヴェールです。

 

フィニッシュは大集団スプリントが予想され、久々のチャンスをものにすべくスプリンターたちがハンドルを投げ合います。

厳しい山々を耐え忍んできたスプリンターの中で一番元気なのは誰でしょうか?

 

わずかな望みにかけて逃げ屋が飛び出すこともあり得ますが、スプリンターを抱えるチームとの追いかけっこに勝つのは至難の業でしょう。

しかし、万が一横風に見舞われた場合は...波乱の一日にならないともかぎりません。

 

 

第14ステージ(サン=テティエンヌ>マンド, 195 km)

日付:7月16日(土)

スタート:サン=テティエンヌ(Saint- Étienne )

フィニッシュ:マンド(Mende )

区分:丘陵

距離:195km

 

 

第14ステージも「移動ステージ」ですが、前日とは様相が異なります。

中央山塊が舞台のこの日は、高い山こそないものの、小刻みなアップダウンが絶え間なく選手を苦しめます

 

ロワール県(Loire )のサン=テティエンヌからオート=ロワール県(Haute-Loire )を経てロゼール県(Lozère )のマンドに向かうコースはアタッカー向きで、多くの逃げ屋がステージ優勝をめがけて飛び出すでしょう。

 

ステージ終盤、フィニッシュまで5kmを切って、ラ・クロワ・ヌーヴの丘(Côte de la Croix-Neuve )が登場します。

この坂は、1995年にツール・ド・フランスに初めて登場したときの区間勝者ローラン・ジャラベールにちなんで「ジャラベール登坂(Montée Jalabert )」とも呼ばれます。

全長3kmながら平均勾配は10.2%もある壁のような登りを終えると、フィニッシュまではわずか1.5kmの平坦路。

マンドの飛行場でだれが勝利を掴めるのか。

 

過去にコンタドール(2010)やフルーム(2015)がアタックしたように、ラ・クロワ・ヌーヴのきつい坂で総合勢が動く可能性も十分にあるので、注意しなければいけません。

 

 

第15ステージ(ロデ>カルカソンヌ, 200 km)

日付:7月17日(日)

スタート:ロデ(Rodez )

フィニッシュ:カルカソンヌ(Carcassonne )

区分:平坦

距離:200km

 

 

休養日前の日曜日。

フィニッシュのカルカソンヌといえば、今年のツールでマーク・カヴェンディッシュが伝説の選手エディ・メルクスに並ぶ通算34勝目を挙げたばかりです。

2022年のコースも起伏の少ない長距離平坦ステージで、大逃げではなく大集団スプリント向きといわれています。

 

 

休養日

日付:7月18日(月)

場所:カルカソンヌ(Carcassonne )

 

 

第二週が終わり、最後の休養日です。

ピレネーの過酷な山岳3連戦に備えます。

 

次回はピレネーの最終山岳決戦と注目の長距離個人タイムトライアルが待ち受ける三週目のコースを紹介します。

jackie-procyclingfan.hatenablog.com

【コース紹介】ツール・ド・フランス2022 その2(第4〜9ステージ)

ツール・ド・フランス2022のコース紹介の続き(第二弾)です。

前回はコース全体の概要とデンマークで行われる第1〜3ステージを紹介しましたが、今回は1週目の残り6ステージ、第4〜9ステージを見ていきます。

 

デンマークでの三日間を終え、移動日を挟んで本格的に「フランス一周」が始まります。

 

 

第4ステージ(ダンケルク>カレー , 172 km)

日付:7月5日(火)

スタート:ダンケルク(Dunkerque )

フィニッシュ:カレー(Calais )

区分:丘陵

距離:172km

 

 

フランスを走る最初のレースはフランス北東部、北海沿岸の地方が舞台です。

スタートのダンケルクもフィニッシュのカレーも海に面した街ですが、この日のステージが平和なスプリントステージになるかは怪しいです。

まず、フランドル地方西部ブーロネ地方(Boulonnais )にはいくつもの丘があり、小刻みなアップダウンがスプリンターを苦しめます。

また、ステージ後半には海沿いの道を通るので、海風を利用して攻撃を仕掛けるチームがあるかもしれません。

残り15kmを切って登場する白鼻岬(le Cap Blanc-Nez )は距離がわずか1.1kmながら勾配が6.5%もあり、パンチャー系の選手にとっては絶好の仕掛けどころです。

生き残ってフィニッシュ勝負に持ち込みたいスプリンターと、登りを生かして早めに抜け出したいパンチャーとの意地のぶつかり合いになりそうです。

 

 

第5ステージ(リール・メトロポール>アランベール・ポルト・デュ・エノー, 172 km)

日付:7月6日(水)

スタート:リール・メトロポール(Lille Métropole)

フィニッシュ:アランベール・ポルト・デュ・エノー(Arenberg Porte du Hainaut )

区分:丘陵

距離:155km

 

 

第5ステージはお待ちかねの「パリ~ルーベ」風ステージ。

2018年以来四年ぶりの石畳ステージは、レースの後半75kmに11か所、総距離19.4kmもの石畳区間が組み込まれています。

フィニッシュは4年前と同じルーベではなく、2014年以来8年ぶりのアランベールですが、パリ~ルーベの五つ星として知られるトルエー・ダランベール(Trouée d'Arenberg )は登場しません

また、11区間ののパヴェのうち5区間は、パリ~ルーベでもツール・ド・フランスでも使われたことがないということで、どの程度の難易度なのかはわかりません。

 

 

このコースで輝くのはパヴェ好きのクラシックハンターたちですが、総合系の選手にとっては試練の一日になります。

石畳の練習や下見などの事前の準備は欠かせませんし、当日万一ハプニングに見舞われた時は、チーム総出でサポートしなければいけません。

落車や機材トラブルが頻発するので、どの選手も注意深く走る必要があります。

 

今年のパリ~ルーベは雨の中の泥地獄でしたが、ツール・ド・フランスの石畳は砂地獄た泥地獄、どちらになるでしょう?

どちらにしても地獄間違いなしです。

 


第6ステージ(バンシュ>ロンウィ, 220 km)

日付:7月7日(木)

スタート:バンシュ(Binche )

フィニッシュ:ロンウィ(Longwy )

区分:丘陵

距離:220km

 

 

第6ステージはベルギーのバンシュを出発してフランスに戻ります。

ロレーヌ地方の街ロンウィまで国境付近を南下するコースには、アルデンヌ地方の起伏が登場します。

2017年の第3ステージと同じレ・ルリジューズの丘(Côte des Religieuses:1.6km、5.8%)の頂上がフィニッシュで、その時はペテル・サガン(スロバキア)がマイケル・マシューズ(オーストラリア)を上りスプリントで降して優勝しました。

 

 

五年前と異なるのは、レ・ルリジューズの丘の直前にピュルヴァントゥの丘(Côte de Puiventeux:800m、12.3%)があることです。

この「壁」のような劇坂の存在によってコース終盤がよりパンチャー向けになりました。

ピュルヴァントゥの丘で区間争いに向けた早めの動きが起こるかもしれません。

 

 

第7ステージ(トンブレーヌ>ラ・シュペル・プランシュ・デ・ベル・フィーユ, 176 km)

日付:7月8日(金)

スタート:トンブレーヌ(Tomblaine )

フィニッシュ:ラ・シュペル・プランシュ・デ・ベル・フィーユ(La super Planche des Belles Filles )

区分:山岳・山頂フィニッシュ

距離:176km

 

 

2022年の最初の山岳ステージは、ヴォージュ山脈ラ・プランシュ・デ・ベル・フィーユの山頂フィニッシュ

10年前に初採用されて以降2014年、17年、19年、20年と採用され、今回が6度目の登場です。

5.9㎞、平均勾配8.5%の山はすっかりツール・ド・フランスに定着しました。


しかし、わざわざシュペル(Super )とかかれるだけあって、今回は「いつもの」登坂とはひと味違います。

ただでさえ厳しい上りの先に、急勾配の未舗装路区間(約1km)が3年ぶりに追加されました。

合わせて標高1140m、登坂距離7㎞、平均勾配8.7%、最大勾配24%の恐ろしい上りです。

 

 

未舗装路が初めて導入された2019年は、その未舗装路区間を越えた先の激坂区間(舗装路)でディラン・トゥーンス(ベルギー)がジュリオ・チッコーネ(イタリア)を振り切り優勝。2位に泣いたチッコーネはしかし、ジュリアン・アラフィリップ(フランス)からマイヨ・ジョーヌを奪いました。

2019年以外の年も未舗装路こそ走っていませんが、毎回総合首位が入れ替わる波乱のステージになっています。


最初の山頂フィニッシュでいきなり大きなタイム差がつくことは考えにくいですが、ここでの成績は最終的な総合争いを占う大きな手がかりになります。


ちなみに、過去一度もフランス人のステージ優勝もフランス人によるマイヨ・ジョーヌ獲得も果たされていません。

一番惜しかったのは2019年のアラフィリップで、マイヨ・ジョーヌを着用してこの山を登りましたが、前述の通り山頂で黄色いジャージを手放してしまいました。

世界チャンピオンのアラフィリップや地元が近いフレンチクライマーのティボー・ピノ(グルパマFDJ)にステージ優勝とマイヨ ・ジョーヌ獲得を期待しています。

 

 

第8ステージ(ドール>ローザンヌ, 184 km)

日付:7月9日(土)

スタート:ドール(Dôle )

フィニッシュ:ローザンヌ(Lausanne)

区分:丘陵

距離:184km

 

 

ジュラ山脈を横切ってスイスに入国する第8ステージは、国際オリンピック委員会(IOC )の本部があるローザンヌにフィニッシュします。

翌日の山岳ステージと比べると登りが少ないので、クライマー向きのコースとは言えません

 

オリンピック・スタジアムへの上りフィニッシュ(4.8km、平均4.6%)は、前半2kmを登ったところで1kmの平坦な区間があります。

その直後、残り2kmを切ってから最大12%の急勾配区間が1kmほど続き、ラスト1km弱は緩斜面の上りです。

この短くて急な上りのレイアウトは、パンチャーが爆発力を発揮するのに最適です。

 

 

第9ステージ(エーグル>シャテル・レ・ポルト・デュ・ソレイユ, 183 km)

日付:7月10日(日)

スタート:エーグル(Aigle )

フィニッシュ:シャテル・レ・ポルト・デュ・ソレイユ(Châtel les Portes du Soleil )

区分:山岳

距離:183km

 

 

1週目の最終日は、スイスの街エーグルをスタートする山岳ステージ。

エーグルはUCI(国際自転車競技連合)の本部がある街ですが、意外とツール・ド・フランス初登場

このステージはアルプスが舞台ですが、今大会6つある山岳ステージの中で、唯一山頂フィニッシュでないステージです。

 

終盤に登場するモルジャン峠(Pas de Morgins )登坂距離15.4km、平均勾配6.1%の峠。登りの前半の方が勾配が厳しく、ヘアピンカーブが連続するジグザグな道です。

モルジャン峠の頂上(標高1377m)から5kmほど下った後、フィニッシュ地シャテル(標高1297m)へのラスト4kmは上り基調です。

 

 

第9ステージの上りはこれまでのステージと比べて格段に長く、高いです。ここから本格的な山岳ステージが始まる、とも言えます。

 

休養日明けのアルプス3連戦ほど厳しい上りではないので、総合争いよりもむしろ逃げ集団によるステージ優勝や山岳ポイント収集の戦いのほうが激しくなるかもしれません。

モルジャン峠やフィニッシュ前の緩い上りで、勝負に絡めるのは強いクライマーだけです。

 

 

休養日(モルジヌ・レ・ポルト・デュ・ソレイユ)

日付:7月11日(月)

場所:モルジヌ・レ・ポルト・デュ・ソレイユ(Morzine les Portes du Soleil )

 

 

第一週が終わり、選手たちは二度目の休養日を迎えます。

ちなみに、前日のフィニッシュ地のシャテルと選手が休養日を過ごす街(で翌日のスタートの)モルジヌは、レ・ポルト・デュ・ソレイユ(les Portes du Soleil:太陽の扉)というスキーリゾートの一部です。

 

この休養日が終わると大会は2週目に突入し、過酷なアルプス三連戦が選手たちに襲い掛かります。

 

というわけで、次回はツール・ド・フランス2022の第2週のコースを見ていきます。

jackie-procyclingfan.hatenablog.com

 

【コース紹介】ツール・ド・フランス2022 その1(概要+第1〜3ステージ)

ツール・ド・フランスのコース・プレゼンテーションが行われ、来年2022年大会のコースが発表されました。

 

グランデパール(Grand Départ )、つまり大会の開幕地は、デンマークの首都コペンハーゲンです。

もともとデンマークは今年(2021年大会)の開幕地の予定でしたが、感染症サッカー欧州選手権の影響で一年延期になってしまいました。今年の開幕地はフランス北東部のブルターニュ地方でした。

2022年大会が無事にコペンハーゲンで開幕すると、ベルギーのブリュッセルをスタートした2019年以来3年ぶりのフランス国外開幕ということになります。

 

今回の記事では、発表されたツール・ド・フランス2022年大会のコースの概要と、デンマークを走る最初の三日間のコースを簡単に紹介します。

 

 

ツール・ド・フランス2022 基本情報

回数:第109回

期間:7月1日(金)〜7月24日(日)

日数:24日間

ステージ数:21ステージ

平坦ステージ:6ステージ

丘陵ステージ:7ステージ

山岳ステージ:6ステージ

(うち山頂フィニッシュ:5ステージ)

個人タイムトライアル:2ステージ

休養日:2日

移動日:1日

総距離:3328km

スタート:デンマーク コペンハーゲン(Copenhagen )

フィニッシュ:パリ シャンゼリゼ(Paris Champs-Élysées)

 

スタート・フィニッシュなどをまとめておきました。

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コースの特色

デンマーク開幕と大会4日目の移動日

まず前述の通り、2022年のツール・ド・フランスコペンハーゲンで開幕し、最初の三日間をデンマークで過ごします。デンマークの開幕3ステージについてはこの記事の後半で詳しく紹介するので、ここでは説明を割愛します。

 

デンマーク開幕の影響で、大会4日目に移動日が設けられています。休養日ではなく移動日といったところでしょうか。ハンガリー開幕から移動日なしでシチリアに移動するジロとは大違いですね。※ジロも移動日が設定されました!

休養日が早々に訪れることや、例年より休養日が一日多いことによって調子を崩す選手がいないか心配です。

 

四年ぶりの石畳

プロトンがフランス入りして2日目の第5ステージはなんと、石畳ステージです。

2018年のミニ「パリ~ルーベ」ステージ以来四年ぶりの石畳ステージは、レース後半5kmに11区間19.4kmの石畳が詰め込まれています。

 

山岳ステージ

ヴォージュ山塊、アルプス山脈中央山塊ピレネー山脈がコースに組み込まれています。

山岳ステージ全6ステージのうち5ステージは山頂フィニッシュで、順にラ・プランシュ・デ・ベル・フィーユ(第7ステージ)、コル・デュ・グラノン(第11ステージ)、アルプ・デュエズ(第12ステージ)、ペイラギュード(第17ステージ)、オタカン(第18ステージ)です。

また、第11、12ステージでは二日連続でガリビエ峠を越えます。

それ以外にも錚々たる峠や山が揃っていて、登坂力次第で大差がつきそうな厳しいステージが続くことは間違いありません。

 

タイムトライアル

今回は個人タイムトライアルが2回組み込まれています。

初日コペンハーゲンの13kmと、最終日前日の40kmで、合計53kmです。

初日は市街地のド平坦コース、最終日前日の方も終盤の二つの坂を除くと平坦基調なので、TTの得意なパワー系の選手が有利なようです。

 

ボーナスタイム

ステージのフィニッシュで上位3人に順に10秒、6秒、4秒のボーナスタイムが与えられ、総合タイムから減算されます。

中間スプリントでのボーナスや、2021年大会まで存在していたボーナスタイムポイントについての言及は今のところありません。

 

個人的な意見

パッと見た感じでは、バランスのいい編成だと思いました。

1週目が割とトリッキーに見えるので、気が抜けなさそうです。

二週目三週目は平坦、丘陵、山岳がまんべんなく配置されていて、飽きが来ないと思います。

 

 

 

史上最北!デンマークグランデパール

デンマークは当初の予定から一年遅れて、2022年にグランデパールを迎えることになりました。

ツール・ド・フランスデンマークを走ること自体が史上初ですが、ツール・ド・フランスがフランス国外から始まるのは3年ぶり24回目

また、グランデパールを迎えるのはデンマーク十か国目(フランスを除く)です。

「北欧のパリ」とも称されるコペンハーゲンの緯度は北緯55度40分30度で、これが史上最北のグランデパールになります。

 

ではなぜデンマークが開幕地に選ばれたのでしょうか?

デンマークと自転車ロードレースにとって(当初の予定の)2021年は節目の年だったからです。

1921年デンマークコペンハーゲンで自転車ロード世界選手権(当時はアマチュア選手のみ参加)が初めて開催されました。

その後もコペンハーゲンでは5回(1931、1937、1949、1956、2011)、ロード世界選が開催されてきました。

2021年は、第一回ロード世界選からちょうど100年、また、最後にコペンハーゲンで行われた世界選2011年大会からもちょうど10年という節目の年でした。

 

現在もデンマーク自転車大国で、グランデパールを迎える首都コペンハーゲン「世界一自転車に優しい街」とも言われています。

デンマーク公式の観光情報サイトを見ると、

・国民の7割、コペンハーゲン市民の9割が自転車を持っている

・一日に4万人がクイーン・ルイーズ橋(Dronning Louises Bro /初日の個人TTのコースに含まれています)を自転車で渡る

コペンハーゲン市民の44%が通勤通学の足として自転車を使っている

などといったスゴイ数字が並んでいます。

 

ロードレースの選手でも2019年の世界王者マッズ・ピーダスン(トレック)、今年の世界選手権3位のミケル・ヴァルグレン(EF NIPPO)、昨年ツール区間2勝のセーアン・クラーウアナスン(DSM)、ブエルタで大活躍だったマウヌス・コートニルスン(EF NIPPO)など、強い選手が数多くいます。

 

さて、デンマークを走る最初の三日間のコースを確認しましょう。

Twitterのコースマップです。

 

 

第1ステージ(コペンハーゲン>コペンハーゲン, 13 km)

日付:7月1日(金)

スタート:コペンハーゲン(Copenhagen )

フィニッシュ:コペンハーゲン(Copenhagen )

区分:個人タイムトライアル(ITT)

距離:13km

 

 

ツールドフランス2022の初日は、コペンハーゲン市内を駆け抜ける、13kmの個人タイムトライアルです。

函館の五稜郭と似た星形のカステレット要塞(Kastellet )人魚姫の像(Den Lille Havfrue )王宮アマリエンボー宮殿(Amalienborg Slot )など市内の観光地の近くを通り、最後は世界最古の遊園地として名高いティヴォリ公園(Tivoli )の前にフィニッシュします。

中継映像の中でこれらの歴史的な名所がいくつも紹介されることは間違いないので、とても楽しみです。

 

街中を走るためパンケーキのように」平坦なコースです。

コーナーが少なくないものの、鋭角な難しいコーナーや危険な障害物はほとんどなく、スピードを出しやすいそうです。

それゆえ大柄なクロノマン(chronoman ,TTスペシャリストのこと)が得意とする高速勝負になることが予想され、高いパワーで走り続けることと、空気抵抗を極力減らすことが鍵になります。

 

この日の優勝者が大会最初のマイヨ・ジョーヌを獲得するので、TTスペシャリストたちにとっては、ステージ優勝とマイヨ ・ジョーヌの二つを同時に手に入れる貴重な大チャンスです。

逆に総合優勝を狙う選手は、いきなりライバルに遅れをとることがないように注意しなければいけません。

 

ピーダスンやクラーウアナスン、ミッケル・ビョーグ(UAE)のようなタイムトライアルの強いデンマーク人選手が地元でマイヨ・ジョーヌを獲れるのか、注目です。

 

 

第2ステージ(ロスキレ>ニュボー, 199 km)

日付:7月2日(土)

スタート:ロスキレ(Roskilde )

フィニッシュ:ニュボー(Nyborg )

区分:平坦

距離:199km

 

 

スタートのロスキレはかつてデンマーク王国の都だった街で、ユネスコ世界文化遺産に登録されたロスキレ大聖堂には歴代の国王が埋葬されています。

 

ステージ前半、選手たちはフィヨルドに沿って丘を越えていきます。

スタートから90km以内に3つの山岳ポイント(カテゴリーは未定)があり、 今大会初めての赤玉ジャージの持ち主が決まります。

 

その後もプロトンシェラン島(Sjælland )を南下し、ステージ終盤残り20kmほどでグレートベルブリッジ(Storebæltsbroen )に差し掛かります。

グレートベルブリッジは首都コペンハーゲンのあるシェラン島とフュン島(Fyn )を隔てる大ベルト海峡にかかる18kmの橋です。ここで最も警戒しなければならないのは強い海風です。

 

横風区間で集団のペースが上がると、ついていけない後方の選手たちが遅れ、集団が分裂してしまいます。

そのためステージ優勝を手に入れたいスプリンターのチームは、ライバルを脱落させるために、積極的にペースアップを図るヌ争いで大きなハンデを背負わないように、リーダーを安全な集団前方で守り続けなければいけません。

 

橋を渡り切ってからニュボーのフィニッシュまでわずか3kmしかなく、最後のスプリントは強風を耐え抜いた精鋭スプリンターによって争われることになりそうです。

 

 

第3ステージ(ヴァイレ>スナボー, 182 km)

日付:7月3日(日)

スタート:ヴァイレ(Vejle )

フィニッシュ:スナボー(Sønderborg )

区分:平坦

距離:182km

 

 

デンマークでの最終日はユトランド半島(Jylland )東岸の街ヴァイレをスタートし、半島東部を南下するコースです。

ヴァイレの街は、同名のヴァイレ・フィヨルドの奥にあり、したがってステージ序盤から小刻みな起伏があります。

 

コース序盤に通過するイェリング村には世界文化遺産イェリング墳墓群(Jelling Mounds, Runic Stones and Church )があり、スプリントポイント(91km)が設定されているクリスチャンスフェルド(Christiansfeld )も、モラヴィア教会の入植地(Christiansfeld, a Moravian Church Settlement )として世界文化遺産に登録されています。

また、ステージ終盤には、夏の王宮グローステン宮殿(Gråsten Palace )の前を通過します。

 

この日も中盤までに小さな山岳ポイントが3か所設定されているので、地元デンマークの選手たちが敢闘賞や山岳ジャージを狙って逃げに乗ることが予想されます。

半島南部の街スナボーに向かうステージ後半は平坦で難易度が低く、前日とは違って強風の危険も少ないということで、総合系の選手にとっては比較的穏やかな一日になりそうです。

 

ステージ終盤も道幅が広く平坦な地形なので、スプリンターを擁するチームはスプリント列車を編成しやすく、世界のトップスプリンターが大集団スプリントでステージ優勝を争うと予想されます。

 

初日のタイムトライアルはそれほど長距離ではなく、前日は強風の平坦ステージ。

ひょっとすると着順次第では、ボーナスタイムを稼いだスプリンターが第3ステージ終了後にマイヨ・ジョーヌを着用することがあるかもしれません。

 

第3ステージを終えるとプロトンは早くも最初の休養日(移動日)を迎えます。

大会5日目の第4ステージからフランスでのレースが始まります。

 

第4ステージ以降のコースは追って紹介する予定です。

 

↓第4~9ステージのコースはこちらです↓

jackie-procyclingfan.hatenablog.com

 

 

 

 

 

【引退記念】アンドレ・グライペル

その体格から「ゴリラ」の愛称で親しまれてきたアンドレ・グライペルが今シーズン限りで引退します。

彼は世界最強のスプリンターの一人として、現役最多(引退時)通算158勝を積み重ねてきました。

 

 

プロフィール

名前:André GREIPEL(アンドレ・グライペル)

国籍:ドイツ

出身地:Rostock (ロストック、ドイツ)

生年月日:1982年7月16日

身長:1.84m

体重:82kg

ニックネーム:ゴリラ

脚質:スプリンター

最終所属:Israel Start-Up Nation(イスラエル・スタートアップネーション)

 

主な実績

ツール・ド・フランス

 ステージ11勝(2011、2012、2013、2014、2015、2016)

 うち最終ステージ(パリ シャンゼリゼ)で2勝(2015、2016)

ジロ・デ・イタリア

 ステージ7勝(2008、2010、2015、2016、2017)

ブエルタ・ア・エスパーニャ

 総合ポイント賞(2009)、ステージ4勝(2009)

ツアー・ダウンアンダー

 総合優勝(2008)、ステージ18勝(2008、2009、2010、2012、2013、2014、2018)

パリ〜ニース

 ステージ2勝(2015、2017)

ベネルクス・ツアー(旧エネコ・ツール)

 ステージ優勝(2008、2010、2011、2013、2015)

〇ツール・ド・ポローニュ

 ステージ優勝(2009、2010)

パリ〜ルーベ

 7位(2017)

〇ロンド・ヴァン・フラーンデレン(ツール・デ・フランドル)

 15位(2015)

〇ミラノ~サンレモ

 24位(2014)

〇ヘント~ウェヴェルヘム

 4位(2011)

〇クラシックスハンブルク(現ユーロアイズ・クラシックスハンブルク)

 優勝(2015)

〇デパンヌ3日間(現オキシクリーン・クラシック・ブルッへ~デパンヌ)

 ステージ優勝(2011)※ブルッへ~デパンヌはかつて三日間のステージレースでした

〇スヘルデプレイス

 3位(2016)

〇エシュボルン~フランクフルト

 3位(2013)

ドイツ国内選手権

 優勝(2013、2014、2016)

〇世界選手権

 3位(2011)

 

「不遇」だったHTC時代(2006~2010)

グライペルは2006年、母国ドイツの名門チーム・T-モバイルでプロデビュー。

ランス・アームストロングマルコ・パンターニのライバルとして活躍したヤン・ウルリッヒとは一年だけチームメイトでした。

 

チーム名がハイロードに変わった2008年以降、グライペルは世界のトップスプリンターへの階段を順調に上っていきます。

まずは2008年。

シーズン初戦のツアー・ダウンアンダーで全6区間のうち4勝する大暴れで、総合優勝も達成。

さらに5月のジロ・デ・イタリアに初出場すると、早くも区間1勝を挙げ、スプリンターとしての確かな実力を示しました。

 

2009年のブエルタ・ア・エスパーニャではステージ4勝を挙げました。

このブエルタでは途中の山岳ステージで時間切れ失格のピンチに陥りましたが、救済措置が適用されて無事完走。最終的に総合ポイント賞を獲得しました。

2010年もダウンアンダーで区間3勝&総合優勝、さらにジロでもステージ優勝を達成しました。

 

2008年以降の3年間だけでグライペルグランツール区間6勝。スプリンターとして素晴らしい成績を残しました。

しかし、HTCコロンビア(ハイロードから改称)時代の彼は、「チームNo.2 のスプリンター」でしかありませんでした。

当時のHTCコロンビアでは、「マン島超特急」ことマーク・カヴェンディッシュ(イギリス)がエースとして勝利を量産していました。

当然ツール・ド・フランスにはカヴェンディッシュとそのアシストが出場することが確定事項だったため、グライペルがツールを走ることは叶いませんでした

 

十分な機会が与えられないことを不満に思ったグライペルは、2010年シーズン限りでHTCコロンビアを去りました。

 

全盛期のロット時代(2011~2018)

エーススプリンターの座を求めるグライペルの移籍先は、ベルギーのオメガファルマ・ロット(現ロット・ソウダル)でした。

グライペルは望み通りエースの地位を手に入れ、2011年、念願のツール・ド・フランスに初めて出場しました。

 

迎えた第10ステージ、ツール・ド・フランス初勝利

しかも、宿敵カヴェンディッシュをねじ伏せての勝利でした。

 

グライペルは2012年以降もツールでの勝利を積み重ね、2016年までの6大会で11勝。

特に2015、16年は、パリ シャンゼリゼを走る最終ステージを連覇し、チームのエーススプリンターとして素晴らしい大活躍を続けました。

 

クラシックにも意欲的で、自らはスプリンター向けのミラノ~サンレモやヘント~ウェヴェルヘムでの勝利を狙いつつ、ツール・デ・フランドルやパリ~ルーベではチームメイトのアシストに徹していました。

しかし残念ながらクラシックでの勝利にはあまり縁がなく、優勝したのは2015年のクラシックスハンブルクぐらいです。

その後はグライペル自身も北クラシックの上位を本格的に狙うようになり、2017年はパリ~ルーベで7位に入賞しました。

 

その2017年はジロ・デ・イタリアに出場し、区間1勝。

初めてのステージ優勝を達成した2008年ジロから2017年ジロまで、出場したグランツール12大会(ジロ5、ツール6、ブエルタ1)のすべてで区間優勝を果たす快挙でした。

しかし、この勝利がグライペルにとって最後のグランツールでの区間優勝になってしまいました。

 

同2017年ツールで区間優勝を逃すと、翌2018年もツールで勝てず、グライペル個人としても、ロット・ソウダルとしても、2年連続でツール0勝という残念な結果に終わりました。

 

そのためチームはオーストラリアの若手スプリンター、カレブ・ユアンを獲得。

ユアンのアシストとしてではなく、エーススプリンターとして走ることにこだわったグライペルは、8年間在籍したロット・ソウダルを離れることになりました。

 

アルケア・サムシック、イスラエル・スタートアップネーション時代(2019~2020)

グライペルが選んだチームは、アルケア・サムシック。フランス北東部のブルターニュ地方を拠点にするプロコンチネンタルチーム(現プロチーム)です。

ジーベルクら専属のスプリント列車のメンバーと別れ、一から新しい列車を作る覚悟でした。

 

こうして新天地で迎えた2019年。

1月のラ・トロピカル・アミッサ・ボンゴで移籍後初勝利をあげ、幸先よくシーズンを始めました。

ところがその後はまったく勝てず、結局その一勝止まり。

感染症による体調不良もあり、絶不調のシーズンでした。

 

そのためグライペルアルケア・サムシックとの二年契約をわずか一年で終了し、イスラエル・スタートアップネーションに移籍

 

再び新天地で迎えた2020年シーズンはコロナウイルス感染症によるシーズン中断の影響もあってかまったく勝てず、まさかの0勝のままシーズンを終えてしまいました。

 

現役最後のシーズン(2021)

グライペルは2021年もイスラエル・スタートアップネーションで走りました。

まず春先の二つのステージレース、UAEツアーとパリ~ニースの平坦ステージで何度かトップ10に食い込みました。

さらに4月のツアー・オブ・ターキーではカヴェンディッシュらに競り負けながらも区間トップ3に入る活躍を見せ、復調を感じられました。

 

その1か月後の5月16日、グライペルはスペインのマヨルカ島で行われたトロフェオ・アルクディア~ポルト・ダルクディアで優勝

2年前のラ・トロピカル・アミッサ・ボンゴ以来、841日ぶりとなる勝利をあげました。

 

勢いそのままにわずか5日後、グライペルブエルタ・ア・アンダルシアの第4ステージで優勝し、シーズン2勝目、通算158勝目を飾りました。

 

グライペルは7月のツール・ド・フランスにも出場。初出場から11年連続の出場でした。

勝利には届かなかったものの、平坦ステージではたびたびトップ10に入りました。

そのツールの最終日前日の7月17日グライペルはチームのTwitter2021年限りでの引退を表明しました。

 

グライペルが引退レースに選んだのは、10月3日に母国ドイツで開催されたシュパルカッセン・ミュンスターラント・ジロでした。

2度の優勝経験があるグライペルは、レース中盤の横風分断でも脱落せず、終盤3kmを切るまで先頭集団で勝負に絡みました。

最後は力尽きて脱落し、10位でレースを終えたものの、チームメイトのアレクシー・ルナールを2位に送り込む活躍でグライペルの素晴らしい現役生活は幕を閉じました。

 

 

グライペルのココがスゴイ!

グライペルの強みは「ゴリラ」のような屈強な体格を生かした力強いスプリントでした。

この豪快なスプリントを武器に、グライペル16年間のプロ生活で通算158勝を挙げました。

ジロ7勝、ツール11勝、ブエルタ4勝の計22勝と、グランツールの大集団スプリントでも力を発揮しました。

 

しかし、彼には、自分のスプリント力を最大限に発揮するためのもう一つの武器がありました。それが世界屈指の強力なスプリント列車です。

HTC時代からロット・ソウダル時代まで長く一緒のチームで過ごしたマルセル・ジーベルク(ドイツ)アダム・ハンセン(オーストラリア)グレゴリー・ヘンダーソン(ニュージーランド)グライペルがロット・ソウダルに移籍した後、新たにトレインに加わったユルヘン・ルーラン(ベルギー)イェンス・デビュシェール(ベルギー)は、特にグライペルの専属トレインとして、彼のスプリントでの勝利を何度も御膳立てしてきました。

 

グライペルのスプリント列車への信頼は厚く、チームに対して専属アシスト全員の残留を熱望するほどでした。

また、彼らに対する恩返しとして、石畳クラシックでは逃げに乗ったり集団を献身的に牽引したりと懸命にアシストすることもしばしばありました。

 

グライペルがロット・ソウダルを去るのに前後して、彼の元トレイン要員の選手たちも離れ離れになりましたが、グライペルの現役最後のレースが行われた10月3日、同じ日に行われたパリ~ルーベで、長年グライペルの発射台を務めたマルセル・ジーベルクも引退しました。

 

二人がチームメイトとして長い間活躍してきたロット・ソウダルも、二人をたたえる投稿をTwitterに載せました。

 

違うレースとはいえ、この二人が同じ日に引退レースを走ったことに感動しました。

 

最後に一言…

現役お疲れ様でした!